

このような厳しい状況に、微力ながら立ち向かうために、このたび、「経済的困難を抱えるこどもたちに、温かい食事と安心できる居場所を提供すること」を目的として、「一般社団法人こども食堂元気プロジェクト」を設立いたしました。
「こども食堂・福島お魚プロジェクト」として、2016年に開始しました。全国各地にある「こども食堂」と「福島のお魚」を通じて、元気になろうというプロジェクトです。
2016年夏、東京都練馬区にある「ねりまこども食堂」代表の金子よしえ様にお話をお伺いしたところ、「お魚」が足りないということでした。
ある方から「東日本大震災後、地元の漁業を続けるために頑張っている方がいる」とご紹介いただき、福島県相馬市のセンシン食品、高橋永真社長を訪問しました。(現在宮城県名取市閖上に工場があります)
震災後、1次産業を廃業する方が続出する中、「震災後も魚で生きていく。ホンモノの味を届けることが人生そのもの!」という高橋さんのお話しに感銘を受けました。高橋さんの会社では、全品放射能検査、安全な調味料しか使わない、というこだわりを持って取り組まれており、こども食堂の食材としてご紹介することとなりました。
全国各地にある「こども食堂」と「福島のお魚」を結ぶ、福島のお魚を食べて元気になろうというプロジェクトを開始しました。2020年からは、Facebookを通じて、各地の子ども食堂の活動や、福島のお魚のご紹介ができる機会になればと思い、開設いたしました。
2021年9月、「福島プロジェクト」を終了し、新たに、「元気プロジェクト」として活動することになりました。
ねりまこども食堂(東京都)、熊本あじさい食堂(熊本県)、新宿ニコニコ子ども食堂(東京都)、熊本嘉島だんだん食堂(熊本県)、幸町陽気こども食堂(埼玉県)、志布志子ども食堂(鹿児島県)、駒岡丘の上こども食堂(神奈川県)、こども食堂いかるが(奈良県)、坂東市生活学校こども食堂(茨城県)、おおみや元気食堂(茨城県)
2016年 | 3か所 | 41,180円 |
2017年 | 6か所 | 67,694円 |
2018年 | 12か所 | 210,000円 |
2019年 | 34か所 | 444,000円 |
2020年 | 11か所 | 362,280円 |
2021年 | 4か所 | 69,300円 |
2022年 | 3か所 | 46,650円 |
コロナ感染症によりこども食堂の開催ができないため活動も停止 | ||
合計 | のべ 73か所 | 1,241,104円 |
開催年月 | 講演者 | 所属・肩書 | 講演者・所属・肩書 | 参加者数 | 寄付・賛同額 |
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2018年 1月 | 宗次 德二様 | CoCo壱番屋 創業者 | 宗次 德二様 CoCo壱番屋 創業者 |
40人 | 113,000円 |
2018年12月 | 北方 雅人樣 | 日経トップリーダー編集長 | 北方 雅人様 日経トップリーダー編集長 |
28人 | 84,300円 |
2019年12月 | 藤井聡様 | 京都大学大学院教授 | 藤井聡様 京都大学大学院教授 |
81人 | 196,230円 |
2022年 9月 | 新津 春子様 | 羽田空港 清掃のプロ | 新津 春子様 羽田空港 清掃のプロ |
38人 | 205,000円 |
2024年 9月 | 宗次 德二様 | CoCo壱番屋 創業者 | 宗次 德二様 CoCo壱番屋 創業者 |
100人 | 629,000円 |
「稼いだお金を、社会のため、世の中のため、そして、世界のために、どうやって、生き金として使うのか。そのことを考え、実行するのが、経営者である。」
この言葉は、江戸時代の思想家・石田梅岩の教えをもとに、2016年6月、東京商工会議所の元経営指導員・山岡正義様から教えていただいたものです。
梅岩はこうも語っています。
「自分のために使うのは、3つを2つにして、残りの1つを他人のために使う」
この教えに心を打たれ、私は「まず、1万円を寄付しよう」と決めました。
なけなしの1万円を、どこでもいいから寄付する。そう決めて、地元の神社のお賽銭箱に入れることにしました。
高額すぎて何度も悩みましたが、最後は押し込むように入れ、手を合わせて神社を後にしました。その瞬間、今までにないすがすがしい気持ちになったのです。
この体験が、私自身の意識を変えました。
寄付は、誰かのためだけでなく、自分自身の励みにもなる。
そう実感した瞬間でした。